期待に胸を踊らせながら、実際に海水水槽を立ち上げてみると、水槽内が茶色くなったり、ライブロックが海藻だらけになったり……。
アクアリウムショップのディスプレイやインスタグラムの水景を横目に、理想にはほど遠い現実に、海水水槽の難しさを痛感している方も多いのではないでしょうか。
めっちゃわかる
立ち上げから2年半が経過した現在、m4Lの水槽は、苔や海藻もなくなり、ようやく落ち着いた状態をキープできるようになりました。
生体を死なせてはいけない、という気落ちだけで何とか乗り越えてきました。実際は、何匹も逝きましたが……(涙)。
この記事では、海水水槽初心者のm4Lが、海水水槽を良い状態にキープするため、初心者なりに気をつけてきたポイントについて解説したいと思います。
- 海水水槽をはじめて間もない方
- 水換えを負担に感じている方
ちなみに、m4LはORCA SHELL2オールインワンタンクシステムを使用しています。
水換えを負担に感じないための3つのポイント
①初心者にとって水換えは、ひと苦労
水換えには意味がある
海水水槽をはじめてから大変だと思ったことの一つに水換えがあります。
生体を飼育している海水は、生体の数が多ければ多いほど汚れがひどくなります。
水質悪化を防ぐためには、定期的に海水を入れ替える必要があります。生体に影響が出ると心配ですしね。
とは言え、慣れるまでは時間もかかるし大変な作業です。
アクアリウムショップやインスタグラムで見かける水景はとてもキレイですよね。
自分でメンテナンスしてみると分かりますが、水槽をキレイに保つためには、日々のメンテナンスがとても重要となります。
分かってるねんけど……
慣れるまでは、生体投入は最小限に
海水水槽を、はじめて立ち上げる方は、生体の投入は最小限にして、まずは、メンテナンスを継続してできるように取り組むことをおすすめします。
定期的に水換えしていても、海藻や苔が繁殖したり、生体が息絶えるなど、上手くいかないことが次々と起こります……。
ほんまショックやで
悪循環に注意
水換え時は、水槽内の掃除もセットで実施することが多いと思いますので、それなりに時間がかかります。
今では40分ほどで水換えを完了できるようになりましたが、要領をつかむまでは段取りも悪く、90分くらいかかっていました。
どの程度までメンテナンスしたらいいか分からなくなる
↓
メンテナンスに時間をかける
↓
水換えが負担になる
↓
面倒くさくなる
↓
水換えをさぼる
↓
水槽環境が悪くなる
悪循環に注意やで
②調べても正解がないことを理解しておく
アクアリスト個々の前提条件が違う
水換えについて情報収集してみると、頻度や水換えの量など、色々な考え方があることが分かります。
2〜3日に1回水換えを実施しているアクアリストもいれば、2週間以上水換えしないアクアリストもいます。
調べれば調べるほど、正解がないことに気づきます。
でも冷静に考えてみると、水槽の大きさや使っている機材、環境など前提条件が違うわけですから、正解がないのは当然と言えば当然ですね。
ただ、初心者としては、失敗したくないですし、正解がほしいわけですが……。
わかるでその気持ち。でも、失敗せんと加減がわからんで
正解は自分で見つけていくもの
水槽の状態は、メンテナンスしている本人しか分からないため、焦らず少しづつ自分の中の正解を見つけていくことが重要です。
m4Lがたどり着いた答えは、“初心者なりに無理なく続けられるペースで付き合っていこう”です。
- 週1回は水換えする。でも、できないときがあってもいい
- 海藻や苔がはえてても、生体が死ななければよしとする
- ある程度おおざっぱに
完璧を求めすぎないことが大事
水換えの回数をかさねていくと、ある程度あたりをつけることができるようになってきます。
できるかぎり週1回の水換えを実施していますが、時間をとることができず2週間空くこともあります。
水換えが2週間空いた時に思ったことは、“べつに毎週水替えしなくてもいけそうやな”ということです。
もちろん、水換えの間隔が2週間空くと、ガラス面には藻や苔が生え、見映えは悪くなります。
許容度を自覚することが大事
水槽と適度な距離感で付き合えるようになると、水換えに対する負担感もなくなり、海水水槽がもっと好きになっているでしょう。
せっかく立ち上げた海水水槽。できるかぎり長く続けていきたいですもんね。
③一度にあれこれやろうとしない
メンテナンスは小分けに
海水水槽は、水槽本体以外にも色々な設備があります。
水換え時に水槽を掃除をする際、ついついその他の設備もメンテナンスしたくなる時があると思いますが、おすすめはしません。
水換えに慣れない間は、水換えと簡単な掃除をするだけで1時間はかかるからです。
なかなか大変やで
心理的ハードルは低いほうがいい
プラスαのメンテナンスを実施して疲れてしまうと、次回水換えするときの心理的ハードルが高くなってしまいます。
つまり“今回もやらなければならない”という認知バイアスがかかってしまい、水換えを負担に感じるようになる恐れがあります。
水換えと細かいメンテナンスの実施日は分け、1回の作業を1時間以内で終わることをおすすめします。
その方が、心理的負担感を軽減できると思います。
負担を抱えず長く続けることが、結果的には水槽をキレイに保つことにつながります。
時間術の参考におおすめやで
まとめ
マインドに関する説明が多くなりましたが、水換えを面倒くさいと思わないようにすること。それが、水槽を良い状態にキープするための近道です。
3つのポイントの振り返り
それでは、理想の水景を目指し、アクアリウムLIFEを楽しんでくださいね。